- house walker -
大同デザイナーズハウス住宅設計コンペ(2013年10月)
敷地:仮想敷地
用途:モデルハウス 
階数:2階建  
延床面積:112㎡  
構造:木造


ハウスメーカーに向けたプロトタイプ住宅の提案です。建築には様々なジレンマがあります。生産性や効率性と独創性、独立したプライバシーと開放性、実際のクライアントのいない、想定の家族に基づいた計画はどうしても画一的になってしまいますし、しかし標準があるからこそ物事が広がるという場合もある。建築界には、様々な葛藤が潜んでいると私達は感じます。そこで、そうした葛藤やジレンマ、曖昧さに手を差し述べるプロトタイプ住宅の在り方について考えました。


●少しズレた標準

住まいは単純な田の字型が2周分、らせん状に結びつくように構成されています。部屋ごとに床高が段々と高くなる、少しずつ上昇する住まいです。全ての部屋は、これも段々で構成された縁側で繋がっていて、
家全体がぐるぐると巡回できるように計画されています。また、田の字型の各居室はいずれも三方向に対して開かれながら、独立性の高い個室としても機能するよう計画しました。居室間の繋がり、その近さは実際に生活する人々の態度に委ねられます。

この住宅は、先の事を見通すことが難しい現代人のために用意した住まいです。そうした人々でも「ちゃんと」住み続けられる場所を用意しようと思いました。動線に主眼を置き、アクティビティの選択肢をなるべく多く用意する事で、住宅を計画する上での最終判断を保留にしつつも、コンセプトが成立する住宅をつくれるのではないかと考えました。豊かな日常とライフスタイルの変化を、家の中を歩きながら楽しめる。標準を少しずらす事で、汎用性と特殊解の両立を目指しました。

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